日銀の利上げ可能性と、その影響について管理人なりに考えていますので投稿させていただきます(あくまで個人的見解です)。
〈日本銀行(日銀)の金融政策〉
日本銀行(以下:日銀)の金融隻句は国内にはもちろん、国外の経済状況に大きな影響を与える重要な要素です。最近は日本経済の没落ばから取り上げられていますが、依然として世界5位以内の経済大国ですから当然ですね。
最近の報道によると、日銀は7月末の金融政策決定会合で利上げの可能性を検討しており、これが実現すれば、為替(円高)、物価(下落)、株価(下落)等に様々な影響を及ぼすことが予想されます。利上げの主な目的は、インフレを抑制し、通貨の価値を安定させることです。
しかし、利上げは同時に、住宅ローンや企業の借入コストの増加など、国民経済にも影響を及ぼします。日銀が利上げに踏み切る場合、そのタイミングと規模が市場に与えるシグナルは非常に重要とされています。
〈関係者じゃない人からの要請(?)も出るなど混迷〉
直近では、本来無関係であるはずの河野デジタル担当大臣からも利上げ要請発言が報じられるなど、利上げに関する関心が広がっていることが窺えますよね(個人的には関係者じゃない人がに日銀に要請するには反対です)。
植田総裁や日銀幹部の心の内はいくら想像しても答えは出ませんが、ブログですので管理人の意見を自由に書いていきたいと思います。
〈管理人の意見〉
結論としては、利上げは見送り と考えています。理由は下記2点です。
①問題視されていた“円安”は若干是正されている
②中小企業の賃上げペースが追いついていない/利払い上昇が厳しい
それぞれ簡単に記載していきます。
【①問題視されていた“円安”は若干是正されている】
一時は1ドル=161円付近まで進行していた円安ですが、トランプ大統領候補がドル安を望んでいる等の理由もあり、本記事執筆時点で現在1ドル=153円付近まで円高方向に行きました。複数回にわたる日本単独での為替介入では効果がほぼなく1日程度で元に戻っていたことを考えれば、もう十分ではないでしょうか。ここから米国利下げになればさらに若干の円高に動くでしょうから、円安放置問題はすでに解決といっていいでしょう。
【②中小企業の賃上げペースが追いついていない/利払い上昇が厳しい】
大企業を中心に賃上げは行われているようですが、中小企業はでは依然として苦しい状況です。コスト上昇にとよる価格転嫁が上手くいかず、人件費を上げられるほどの好景気とはほど遠いのが実情でしょう。ここにさらに利上げによる借入金利払い上昇が重なれば賃上げどころでは無くなるでしょう。
日銀が利上げを行うには2%の安定的な物価上昇がお題目として必要です。現在の物価上昇は明らかに賃金上昇による好循環ではありません。上記①②も踏まえればつまり7月末時点で利上げ踏み切る可能性は低いと考えます。まあ、利上げ⇒円高に動く⇒輸入物価下落⇒全体的な物価下落 を狙う手はあり得るのかも知れませんが・・・。
〈ちなみに住宅ローンは・・・〉
本題とそれますが、一般的な住宅ローンは日銀の金融政策決定会合で利上げにならなくても変動金利を上げる準備は裏で進められていると思います。建前上、短期プライムレート連動(さらに言うと短期プライムレートは日銀の政策金利に連動すると言われています)ですが、実態はTIBOR連動で貸出利鞘を計算しますので、金融機関は住宅ローン金利を上げたくてうずうずしているはずです。
日銀の利上げが行われれば、市中銀行はここぞとばかりに住宅ローンの変動金利を引き上げる事でしょう。ほぼ全銀行が同じ考えだと思いますし、極端に大きな引き上げは行わないでしょうから、借換手数料まで含めた顧客側の借換メリットはほぼ出ず、借換もそんなに発生しないと考えているような気がします。
〈まとめ〉
最終的に、日銀の利上げが経済に与える影響は、その後の政策の運用や市場の反応によって変わってきます。利上げの決定は、慎重に行われるべきであり、その影響を十分に分析し、国内外の経済状況に適切に対応することが求められます。日銀の今後の動向には、引き続き注目が集まることでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた。