投資をしている皆さまは最近、「ジャクソンホール会議が近い」「ジャクソンホール会議待ち」といった話を聞くことが多くなっていると思います。本記事ではジャクソンホール会議について解説していきます。(参考:日本経済新聞社WEB版/リンクはこちら

〈ジャクソンホール会議の歴史は〉

 ジャクソンホール会議は、経済政策に関する世界的に重要なシンポジウムであり、毎年8月下旬にアメリカのワイオミング州ジャクソンホールで開催されます。この会議は1978年にカンザスシティ連邦準備銀行が主催し始めたもので、1982年からジャクソンホールでの開催が定着しました。

 ちなみにワイオミング州とはアメリカ合衆国西部の山岳地帯にある州で、全米50州の中で最も人口が少ないそうです、山岳地帯ということなので、居住に適した場所自体がすくないんでしょうね。ロッキー山脈やイエローストーン国立公園があるそうです。

〈参加者は誰?〉

 会議の主要参加者は、世界各国の中央銀行総裁や財務大臣、学者、金融市場関係者などで、特にFRB議長の発言は市場参加者から熱心に注目されます。2024年の会議では、金融政策の有効性と波及の再評価がテーマとされ、金融政策の限界や波及ラグなどが議論される見込みです。

 なお、我らが日銀の植田総裁は国会の閉会中審査に出席するため、ジャクソンホール会議には出席しないことが決まっているようです。個人的には日本のプレゼンスを示すためにも総裁はジャクソンホール会議に出席し、国会閉会中審査を副総裁に依頼するべきじゃないかと思いますが、違うんですね。まぁ講演するとかじゃないならある程度のポジションの人が出席すれば十分なのかもしれませんね。

〈何を話し合う場なのか〉

 ジャクソンホール会議の重要性は、中央銀行の政策方向性発表の場としての役割にあります。特にアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の議長や他の主要な中央銀行の総裁が今後の金融政策の方向性について重要な発表を行うことで注目されています。金利政策や量的緩和、インフレ目標など、金融市場に大きな影響を与える政策が議論されることが多いです。

 日本は世界で数少ない利上げ方向の国ですから、植田総裁自ら出席して発表してきて欲しいところですよね。代理出席者は調べられませんでした・・・(申し訳ありません)

〈なぜそこまで毎年注目されているのか〉

 ジャクソンホール会議は、世界経済に影響を与える政策やトレンドについて話し合う場として、その重要性を年々高めています。会議での議論や発言は、株式市場や為替市場に即座に反映されることがあり、経済への見方や政策の方向性を示すため、金融市場からは非常に注目されているのです。

〈会議後、株価はどうなりそう?〉

 過去の株価推移を見ると、ジャクソンホール会議はしばしば金融市場に大きな影響を与えてきました。例えば、2010年にはFRB議長の発言が量的緩和策の第2弾(QE2)の実施を示唆し、市場に大きなインパクトを与えました。また、会議後の株価は、議長の発言内容によって大きく動くことがあり、投資家や政策決定者にとって重要な情報源となっています。

上記表から読み取れることですが、(参考に過ぎませんが)
・小幅に上昇することが多かった
・ただし、下がるときは大幅に下がることが多かった
という二極化しているイメージです。

 今回に関しては、すでに織り込まれているとされる9月の米国金利の利下幅(25bpもしくは50bp)がどうなるか、そのヒントをFRBパウエル議長の発言から見極めようとする動きが強いようです。管理人個人としては、米国景気は思ったより堅調なので25bpになるんじゃないかと思っています。そうすると思ったほど日米金利差が縮まらず、円安方向に再度動く可能性もあるかと。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた。

シェアはこちらから
投稿者

管理人ねこ

30代会社員。2020年4月頃にFIREという考え方を知り、目指し始めました。 これまでの軌跡、これからの軌跡をメインに綴りたいと思いブログ開設いたしました。まわりみちが多くなると思いますが、気長にやっていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)