自主制作映画として当初は一カ所の映画館でしか上映されなかったものの、その後口コミで評判が広がり今では全国で上映されている「侍タイムスリッパー」についてのまとめ記事です。
(映画公式サイトはこちら

〈制作の過程と費用〉

 「侍タイムスリッパー」は、安田淳一監督による自主製作映画であり、東映京都撮影所の全面協力を得て制作されました。少数精鋭のチームで製作され、助監督役の沙倉ゆうのは実際の助監督も務めるなど、キャストとスタッフが一丸となって映画作りに取り組んだことが伺えます。製作費用に関しては、具体的な金額は公開されていませんが、自主製作映画のため、限られた予算の中で工夫を凝らした制作が行われたと考えられます。

〈ストーリーあらすじ〉

 この映画は、幕末の京都から現代の時代劇撮影所にタイムスリップした会津藩士・高坂新左衛門が、斬られ役として第二の人生を歩む姿を描いています。現代にタイムスリップした高坂は、江戸幕府が滅んだことを知り、新たな生き方を模索します。彼は磨き上げた剣の腕を生かし、撮影所で「斬られ役」として生きていく決意をします。

 現代⇒江戸時代にタイムスリップして、医師として活動する「仁」の逆パターンのイメージですね。

〈安田淳一監督について〉

 安田淳一監督は、映画製作のみならず、米作り農家としても活動しており、映画と農業の二足のわらじを履く異色の経歴を持っています。監督自身が脚本、撮影、編集を手掛けるなど、多岐にわたる才能を発揮しています。

 映画と農業という、まったく違う分野での活動・・・まさに「畑違い」というワードがピッタリですが、努力と才能で全国上映までこぎ着けた監督とスタッフには脱帽です。

〈キャスト〉

 主演の山口馬木也をはじめ、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、峰蘭太郎、紅萬子、福田善晴など、実力派俳優が集結しています。特に山口馬木也は、役者生活25年で初の長編映画主演を務め、新たな挑戦となりました。

 正直に申し上げて、管理人は何方も存じ上げませんでした!!が、実力は俳優がそろっている様子です。これから知見を広げていきたいと思います。

〈「カメラをとめるな」との比較や共通点〉

 「侍タイムスリッパー」は、「カメラをとめるな!」と比較されることが多いです。両作品ともに自主製作映画であり、限られた予算の中で高いクオリティを実現しています。また、映画作りへの情熱と独創的なストーリーが観客を引きつける点でも共通しています。しかし、「侍タイムスリッパー」は時代劇という日本独自のジャンルに焦点を当て、歴史と現代を繋ぐ独特の魅力を持っています。

 「カメラをとめるな!」も限られた範囲での上映から口コミで全国に広がりましたが、本作も同様です。
 初公開は東京・池袋のシネマ・ロサでスタートしました。その後、口コミでの評判が広がり、TOHOシネマズを含む全国の映画館で上映されるようになりました。現在では、多くの映画館で観ることができるようになっています。

〈自主制作映画ってどういうもの?〉

 日本の映画業界には、商業映画だけでなく、自主製作映画という独特の文化が根付いています。これらの映画は、大手スタジオの支援を受けずに、独立したクリエイターたちが情熱をもって制作しています。自主製作映画は、しばしば新しい才能の発掘地となり、映画界に新たな風を吹き込んでいます。

自主製作映画の特徴

 自主製作映画は、その名の通り、映画製作における自主性を重視しています。これには、制作過程における自由度の高さや、独自のアイディアを反映させることができる点が含まれます。また、予算の制約がある中で、創造性と工夫が求められるため、しばしばユニークな手法や斬新な表現が生まれます。

自主製作映画の歴史と現状

 日本における自主製作映画の歴史は古く、昭和初期にはすでに9.5ミリフィルムによる自主映画が作られていました。その後、映像機器の発展によって、自主映画は8ミリ、16ミリ、そしてデジタルビデオと形を変えながら、年によって年間1000本以上も製作され続けてきました。

自主映画祭とその役割

 自主映画の発表の場として、多くの映画祭が存在します。例えば、「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」は、自主映画のコンペティションを中心に、「新しい才能」を発見、紹介、育成することを目的としています。これらの映画祭は、若手監督やクリエイターたちにとって、作品を披露し、評価を受ける貴重な機会を提供しています。

〈自主制作映画から羽ばたいた監督達〉

 自主製作映画の世界からは、庵野秀明、犬童一心、園子温など、今や日本を代表する映画監督たちが輩出されています。彼らは自主制作映画を経て商業映画の世界へと進出し、映画業界に大きな影響を与えています。

〈まとめ〉

 自主制作映画に、我々一般ユーザーが当初からアクセスすることはなかなか難しいですよね。でも、本作のように口コミで火がつくと一気に知名度があがりアクセスできるようになります。
 これを機に「自主制作映画」に注目が集まり、もっと様々な特徴ある作品が日の目を見ることができると良いな と管理人は思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた。

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投稿者

管理人ねこ

30代会社員。2020年4月頃にFIREという考え方を知り、目指し始めました。 これまでの軌跡、これからの軌跡をメインに綴りたいと思いブログ開設いたしました。まわりみちが多くなると思いますが、気長にやっていきたいと思います。

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