メガバンクの一角を占めるみずほ銀行に関して、住宅ローンニュースが飛び込んで来ましたので感想を書いていきたいと思います。記事元:日本経済新聞社TBS NEWS DIG

〈住宅ローンにおける「費用」とは?〉

 住宅ローン借入時に発生する「手数料」とはなんでしょうか?広い意味では
・不動産会社に支払う費用(ローン斡旋手数料 等という名目が多い気がします)
・所有権や抵当権の設定に関する司法書士に払う登記費用(登録免許税含む)
・金融機関に支払う費用(融資手数料、手数料、保証料等の名目があると思います)

今回、みずほ銀行が「手数料ゼロ」のパターンを用意したとのことですが、上記太字部分(=融資手数料)のことですね。

〈融資手数料とはなんぞや?〉

 融資手数料とは、その名の通り住宅ローンを銀行が出す際にフロントコストとして顧客に課される費用です。一般的には貸出額×2.2%(2%+消費税)としていることが多いですが、「借入額にかかわらず33万円!!」とか、「○○○○万円以上借りてくれるひとは1.65%!!」とか、工夫をしている金融機関もあります。差別化で消費者にはいろいろと選択肢が増えるのはいいことですね。ちょっと選択肢が増えすぎている気もしますが・・・。

 今回、みずほ銀行はこれを0円にするという内容です。いかがでしょうか?これが本当ならすさまじくお得ですよね。でも・・・記事をちゃんと読みますと・・・

〈手数料は0円だが、金利は+0.2%〉

 そうです。上手すぎる話はありませんから、気をつけましょう。最初に借入額×2.2%の融資手数料を払うパターンと比べ、今回発表されたプランでは金利が0.2%上がることになります。

 現在、みずほ銀行の最優遇での変動金利が概ね0.3%~0.4%前後でしょうから、これが0.5~0.6%くらいでの借り入れになるイメージでしょうか(なお、みずほ銀行に限った話ではありませんが、変動金利はまもなく上昇局面に入ります)。

 0.5~0.6%でも激安であることには変わりありませんが、どういったニーズのユーザーがこのプランを使うといいのでしょうか?

〈短期間での完済に目処が立っている場合はオススメできる!!〉

 金利差0.2%は、借入期間が長ければ長いほど効いてきます。初期費用の融資手数料を0円にできても、借り入れを長く続ける返済計画の場合はこの0.2%により損益の逆転現象が後々発生します。それを踏まえると・・・
例①)まとまった資金(借入のない不動産売却資金、相続資金等)が手に入る予定が近々にあり、ローン借入後速やかに完済できる。所謂「つなぎ融資」的に使いたい場合。
例②)初期費用をどうしても押さえたい場合(結婚したばっかりの若いカップルなどでしょうか)
のようなケースであれば強くオススメできると思います。

 逆に、これ以外であればおとなしく初期費用として払ってしまった方がいいです。直近の記事でも記載した35年超ローンが主流になりつつあるいま、今回の新プランが有利に働くユーザーは少数派であることは間違いありません。

〈参考過去記事リンク〉
【住宅ローン】35年超ローンについて考えてみた – 一般人がよりみちFIREする軌跡 (wandering-fire.com)

〈新しい選択肢が増えるのはいいこと〉

 今回はみずほ銀行が先陣を切って新プラン導入しましたが、他メガバンクやその他銀行も同様のプランを導入(もしくはさらにブラッシュアップした使い勝手のいいプランで発表)してくることでしょう。住宅ローンマーケットは競争が激しく、我々も情報や知識をアップデートしていきたいですね!!新しい情報があればまた解説したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた。

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投稿者

管理人ねこ

30代会社員。2020年4月頃にFIREという考え方を知り、目指し始めました。 これまでの軌跡、これからの軌跡をメインに綴りたいと思いブログ開設いたしました。まわりみちが多くなると思いますが、気長にやっていきたいと思います。

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