3メガ銀行、りそな銀行、三井住友信託銀行の大手5行が10月から住宅ローンの変動金利引き上げとなりましたので、それに関する記事を作成します。
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〈概要〉

 2024年10月、日本の大手銀行5行は住宅ローンの変動金利を0.15%程度引き上げることを発表しました。この変更は、日本銀行が7月に政策金利を引き上げたことに対応するものであり、多くの家計に影響を及ぼすことが予想されます。

〈返済額の増加幅〉

 変動金利の引き上げは、住宅ローンを利用している借り手の返済額に直接的な影響を与えます。例えば、変動金利が0.15%上昇すると、35年ローンで3,000万円を借り入れている場合、毎月の返済額は数千円単位で増加する可能性があります。
 具体的な増加額は、借入額、残りの返済期間、金利の変動によって異なりますが、長期にわたる返済では総返済額において大きな差となることが予想されます。
 変動金利は一般的に年二回の見直し(4月、10月)で、変更があると新しい返済予定表が出てきますので、それで詳細を確認しましょう。

〈考えられる対策〉

金利上昇に対する対策としては、以下の選択肢が考えられます。

  1. 固定金利への借り換え:
    金利上昇のリスクを避けるために、変動金利から固定金利への借り換えを検討することが有効です。これにより、将来の金利上昇から保護され、返済額の安定が図れます。
    ただし、現時点ですでに固定金利はかなり高くなっているので、変動金利の方がおトクです。日銀の金利上げ幅も最大であと0.75%(ここまで上げられるかすら不透明)ですので、今から固定金利に変えも旨みはほぼないと考えます。
  2. 繰り上げ返済:
    金利上昇前に繰り上げ返済を行うことで、元金を減らし、将来の利息負担を軽減することが可能です。これは、返済期間の短縮にもつながります。総返済額を減らすという意味では確実な効果が見込まれますので、これは前向きに検討して良いと思います(後述の資産運用もご検討ください)
  3. 返済プランの見直し:
    金利上昇に伴い、返済プランを見直すことも一つの方法です。例えば、返済期間を延長することで、毎月の返済額を抑えることができます。が、期間延長は金融機関からするとリスケに相当し、よっぽどの事情が無ければ認めてくれない金融機関が多いと思います。

 管理人としては現実的には2(繰り上げ返済)しか無いかなと思います。ただそれも、せいぜい0.15%程度しかあがりませんので、放っておいてもいいのでは?と考えます。

〈「返済額」はしばらく変わらない〉

 なお、一般的に「変動金利」かつ「元利均等返済」の場合は、当初借り入れから5年間は返済額は変わりません。毎月の返済の内訳部分(元金部分と利息部分)が代わり、ちょっとだけ残高の減りが遅くなるだけです。
5年経過すると、その時点の残高と利率で新しい返済額が再計算され適用されることになりますので、「返済額」だけにフォーカスすると実際に家計負担が重くなるタイミングは、借り入れした時期によりバラバラとなります。
 ちなみに、ケースとしては少ないと思いますが「元金均等返済」の場合には5年ごと見直しという概念はありませんので、毎月の返済額への反映が早いです。

〈今後の金利見通し〉

 専門家によると、今後の住宅ローン金利は、日銀の金融政策や国内外の経済状況に大きく左右されると予想されています。現在のところ、金利は上昇傾向で最大1.00%までは上げたいと言っている日銀首脳がいると伝わっています(現在は0.25%)。
 将来的にどの程度上昇するかは不透明です。金利の動向を注視し、適切なタイミングで返済プランを見直すことが重要です。

 この金利変更は、住宅ローンを利用している多くの人々にとって重要な問題です。個々の状況に応じた対策を講じ、賢明な金融計画を立てることが求められます。最新の金利情報については、各金融機関の公式サイトで確認することをお勧めします。

〈住宅ローンが残ってる状態は悪いもの?〉

 少し方向性の違う話になりますが・・・住宅ローンが残っているのは避けるべき(=極力残高を減らすのが正解)なのでしょうか?管理人はそう思いません。
・不動産が担保になっており、完全な負債ではない(資産:負債のバランスがある程度取れている)
・金利が恐ろしく低い(一般人がアクセスできる金融商品の中で圧倒的低金利)
・通常は団信がついている(万が一の事があったら負債は0になり不動産が残る)

〈まとめ〉

 上記(前項)のような理由から、(資産価値が下がりにくい不動産を取得した場合に限りますが)住宅ローンを抱えておくことはむしろプラスになると考えます。むやみに繰り上げ返済せず、長期目線でのインデックス投資することで逆ざや状態を作り出すこともできますので、住宅ローンを使う若年層のかたには、「繰り上げ返済はせず約定返済のみでいく。余剰資金は長期目線でのインデックス投資(想定平均利回り年利3~4%程度)」が正解だと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた。

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投稿者

管理人ねこ

30代会社員。2020年4月頃にFIREという考え方を知り、目指し始めました。 これまでの軌跡、これからの軌跡をメインに綴りたいと思いブログ開設いたしました。まわりみちが多くなると思いますが、気長にやっていきたいと思います。

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