7月30日(火)、7月31日(水)で行われている金融政策決定会合および事前リーク(?)について思うところを記載します。出典は日経電子版(無料版)日銀HPです

〈7月31日(水)AM2:00、日経新聞から一本の記事が〉

 オリンピック観戦で盛り上がる人も多い深夜2:00付けの配信として日経新聞社からこんなお知らせが(リンクはこちら)。

 ・・・本気ですか?
0~0.1%で長らく維持してきた政策金利を0.25%まで引き上げることを 「検討」 と、一応確定情報ではない体をとっていますが、明朝の紙面でも「会合に参加する財務省・内閣府も容認する立場」とまで書かれています。

 事実上の確定情報であり、日銀の会見前に重要なポイントが漏れているのではないでしょうか。これが所謂「日銀リーク」なのでしょうか。

〈植田総裁就任以来、日銀リークは慣例化?〉

 情報リークの背景には、日銀が長年にわたり金融政策に関する重要な情報を厳密に管理してきたにもかかわらず、近年、特定の情報がメディアによって事前に報じられるケースが増えていることがあります。この傾向は、植田和男総裁の下で特に顕著になり、大規模な政策変更の前触れとして、詳細な報道がなされるようになりました。

〈目的は市場との対話では無く、マーケットの激変緩和か〉

 よくこの手の話の時に「中央銀行は市場との対話を通して」という表現が聞かれますが、発表の当日になってリーク的に知らされたのでは一般国民との対話にはなりませんよね。決定事項を伝えているだけですから。
 そういう意味では、おそらくマーケットの激変緩和のために情報を出していると考えるのが自然でしょう。
・利上げは事実
・急速な円高株安にならないよう、事前に漏らし、発表前にある程度織り込んだ状態にすることで、発表後のマーケット激変を避ける
・そうすることで「あのとき0.25%への利上げしたけど、マーケットは過度に反応しなかったから」という理由付けを次回以降の利上げの際にもしやすくなる
 このあたりが管理人の想像が及ぶ範囲です。違ったらすみません。

〈大量に保有している国債の価格下落には耐えられるのか?〉

 これはもう私には分からないことですが、利上げ=国債価格下落ですので、これまでの金融緩和で大量に日銀が保有している国債は帳簿上の価値が下落し、場合によっては債務超過に陥るのではないか という話も聞きます。中央銀行が債務超過なんて国際な信用面で許されるのでしょうか?保有債券が投資適格レベルだったら満期償還まで待てば元本毀損はしないからOK!!とかルールがあるのでしょうか?この辺は調べても分かりませんでした。
 いずれにしても一般国民には悪い影響がないといいですね。

〈よく考えてみれば〉

 日銀の目的って、皆さん分かりますか?日銀のホームページによれば日本銀行の目的は、
「物価の安定」を図ることと、
「金融システムの安定に貢献」すること
 と明記されています。為替の安定とか、株価の伸長とかは元々目的に無いんですよね。雇用の最大化 も同じですね(広い意味で「金融システムの安定」に入るのかもしれませんが)。
確かに、金利を上げれば物価は落ちる可能性が高いですしね。でもそれには「継続的な賃金の上昇」が不可欠って言ってませんでしたっけ?一部大企業は賃上げされているようですが、それって全体を示す指標とはいえないように管理人は考えます。

 ちなみに、アメリカFRBの目的は
・「物価の安定」と
「雇用の最大化」
 と明記されていますので、若干日銀とは考え方が異なるのも然りです。

〈あれこれ想像しても仕方ない!!おとなしく日銀の正式な声明を待ちましょう〉

 想像するのも楽しいし、調べるのも楽しいし、気軽なブログなので自分の意見を述べるのも楽しくて長々と書いてしまいましたが、我々一般人があれこれ考えても何も変わりません。我々は、出てきた声明を自分たちで解釈し、ベストな投資方針を探るのみです!!頑張りましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた。

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