本日を含む直近数営業日で日経平均株価が大きく揺れているので考察します。ちなみに、全体的な物価や市場にあるマネー量が違うので、「額」で比較するのは実態を捉えていない気がするので「率」で比較したいと思います。
〈下落”率”〉は過去どうだったか?
昨日8月5日(月)東京市場での日経平均株価は12.40%安です。黄色網掛けにしています。オレンジ網掛けは2008年10月付近の所謂リーマンショックです。こうやって見るとリーマンショックのすさまじさを感じますね。ちなみに4位の東日本大震災も衝撃的でしたね。
下落額ではブラックマンデーを超えましたが、下落率では辛うじて踏みとどまりました。それでも12%超の下落ということは、時価総額の10%超が一日で失われるという想像恐ろしい事態になりました。
〈上昇”率”はどうか?〉
上昇率でも2008年10月付近をオレンジで網掛けしています。TOP20に5回ランクインしています。つまりリーマンショック時は急上昇、急降下を繰り返していたことが分かります(下落TOP20には6回ランクイン)。そして数年のスパンで長期間かけて下落しつづけ、投資家が市場から離れていったと・・・。凄い時代でした。
リーマンショックは100年に1回と言われますが、大きな調整(=暴落とも表現される)は約10年に1回ペースで発生しています。直近は2020年頃のコロナショックだったと管理人は考えています。
おそらく本日8月6日(水)は大きく上昇して終わると思います。管理人のような素人投資家は手を出すべきではない、じっとしているべき相場だと思います。プロや専業の方はこういう値動きが大きいときは大儲けするんでしょうね。私はやめておきます。
〈過去の大暴落の要因は?〉
近代になってからの株価暴落は概ね下記ではないでしょうか。
やはり特筆すべきはリーマンショックではないでしょうか。このときは金融システムそのものの崩壊、資本主義の終焉 など、全てを根底から揺るがす衝撃だったと思います。いまはその教訓を生かし、銀行規制がかなり強くなりました。100年に一度のショックはあと80年くらいは起こらないと思います(逆に言えばまた想像もつかないショックがまたあるんでしょうね。ビットコインが根こそぎ無くなるとか、そんな感じでしょうかね?考えても分かりませんが・・・)。
でも、今回の大幅下落は「米国景気不安」+「日銀利上げ」が主因とされていますが、前者は利下げで対応できますし、後者は0.15%程度の利上げなので実体経済への影響は限定的だと思います。つまり、一時的なものでしょう。どちらかというと今回の下落で次回の日銀利上げが難しくなったような・・・。でも学者出身の植田総裁は押し切れるような気もします。それには継続的な賃金上昇がマストでしょう。
〈我々はどうすべきか〉
我々 ”兼業サラリーマン長期投資家” はやはり、1日の値動きや数日の値動きで値幅を取りに行くのは難しいと考えざるを得ません。また、長期ではまず間違いなく右肩上がりになる、「指数」をターゲットとして長期投資するしかないとの考えを強くしました。
おとなしく嵐が過ぎ去るのを待ち、淡々と定期的に日本株、米国株、先進国株、全世界株のうち、好みのものを買っていくのが最適解でしょう。分析が好きであれば要因分析と調査・考察で知識欲を満たしつつ、気長にやっていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた。