本日2024年8月30日（金）は日本テレビの金曜ロードショーで「天空の城ラピュタ」放送予定となっています。作品内の名台詞をSNS上で一斉に投稿するのが一種のイベント化していますので、それについて改めて解説と考察をしていきます。
（金曜ロードショーの放送予定は日テレHP：リンクはこちら）
〈バルス祭りとは〉
バルス祭りとは、スタジオジブリの名作「天空の城ラピュタ」の放送時に、作中で登場する滅びの呪文「バルス」を視聴者が一斉にツイートする現象です。このイベントは、2009年頃から始まり、X（旧Twitter）を中心に大きな盛り上がりを見せています。特に2011年の放映時には、秒間ツイート数で世界記録を達成するなど、その人気は国際的な話題となりました。
要は、みんなで一斉に同じタイミングで同じ呪文を投稿するということですね！！一体感があって楽しい、正に”祭り”です。
〈バルス祭りの起源と歴史〉
この祭りは、ツイッターの普及とともに新たなステージへと移行しました。2011年12月9日の「ラピュタ」放送時には、X（旧Twitter）の秒間ツイート数（TPS）が世界新記録の25,088回を達成し、2013年8月2日の放送時にはその記録を大幅に更新する143,199回を記録しました。これは、年始の「あけおめ」の4倍の数と言われてます。
これらの出来事は、バルス祭りが単なるファンの集まりを超え、社会現象としての地位を確立したことを示しています。
しかし、バルス祭りはその後、徐々に下火になっていきました。2016年の放送では、TPSは約55,000回と、ピーク時から大きく減少しています。この減少の背景には、企業アカウントの参入や公式の介入など、祭りの本来の趣旨から離れた要因が影響していると考えられます。
今回はどうでしょうか？台風が重なっているので、それどころじゃないかも知れませんね・・・。
〈日本の株価にも影響する？〉
株価へのアノマリーとしては、「ジブリの呪い」と呼ばれる現象があります。これは、ジブリ作品がテレビで放映されると、翌営業日の株価が下落するという都市伝説です。2006年頃から金融業界で話題になり、リーマンショック以降、特に2010年辺りから、それが個人投資家にも広まったと言われています。
（ちなみに調べたところ、wikipediaにも記事がありました。リンクはこちら）
概要としては、2010年1月から2013年7月までに、ジブリ作品は24回放映されているが、そのうち2/3近い回数で放映日翌日以降の最初の取引日には東京市場の為替相場で円高が起こり、約半数の場合で株価が下落しているようですので、そのことを指しているものと思われます。
現在は大きなトレンドとしては米国と日本の金融政策の差を背景とした円高基調かと思いますので、今回も週明け月曜日には同様の動きがあってもおかしくありません。
〈ほかの作品でも同様の自称はあるのか〉
「バルス祭り」は、日本のアニメ文化とソーシャルメディアの相互作用が生み出したユニークな現象です。このような現象は、他のアニメ作品でも見られるのでしょうか？
実は、「バルス祭り」に匹敵する、あるいはそれを超えるようなソーシャルメディア上での同時アクションは、他のアニメ作品では稀ですが、いくつかの例が存在します。
例えば、「サマーウォーズ」の放送時には、作中の名セリフ「よろしくお願いしまぁぁぁす」がTwitter上で大量にツイートされ、その年のTPS（tweets per second）1位を記録したことがあります。これは、「バルス祭り」に次ぐ規模の現象と言えるでしょう。また、アニメ放送中に特定のセリフやキーワードをツイートするという行動は、他の作品でも散見されますが、それらが「バルス祭り」のように社会現象にまで発展することは少ないです。
今後、新たなアニメ作品が「バルス祭り」のような現象を生み出すかどうかは未知数ですが、アニメとソーシャルメディアの関係性はますます深まっていくことでしょう。アニメファンの間での共有体験は、今後も新しい形で表現され続ける可能性が高いです。そして、それが新たな文化的トレンドを生み出すきっかけになるかもしれません。アニメとソーシャルメディアの融合は、これからも注目される分野です。
〈まとめ〉
まず、今回2024年8月30日の分につきましては、日本列島に台風上陸中ですので安全第一にお考えください。安全が確保出来ているラピュタファンやSNSでのお祭りファンの方は参加を検討してはいかがでしょうか？
ちなみに、ラピュタに関しては通称「ラピュタパン」という食べ物も存在します。天気の良い日に外で食べてみたいですね。（ラピュタパンのレシピはこちら（クックパッド様））
きっと、ある種の一体感を味わえると思います！！
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた。